4月10日
#5真備こども食堂
暖かい風が、春を一緒に連れてきた様な
そんな、穏やかな春の日差しに包まれた真備こども食堂
4月に入りご卒業、ご進学など、皆さんおめでとうございます
真備こども食堂に訪れるこども達も、卒業や進学をし、その元気で健やかな姿を見て、スタッフ達も元気をもらっちゃいます
今日から新メンバーで参加してくれたスタッフさん お疲れ様でした!
お野菜もたっぷり!丁寧な仕込みは、ひと手間が愛情です
「美味しくな〜れっ」 佐藤くんは、ひっそりつぶやいてました
鶏肉は、別鍋でしっかりと煮込んで、味をつけ柔らかくします
出汁もしっかり!具材もこうして大鍋で煮込むから美味しくなるんでしょうか?
提供の前には、アルミ鍋に、一つ一つ丁寧に具材を並べ、水菜や春菊を加え
利用者の方が、来場された時に再加熱して、熱々を、「へい!お待ちどう!」
佐藤くんは、時々小声でつぶやきます。
沢山の野菜とプリプリの海老を、優しいタレに絡めて炒めました。
野菜がとても多いメニューの中で、このサラダは、今日一番美味しかった。
野菜が苦手なメンバーの1人も、しっかり食べてました。
盛り付けも、真剣に話し合いながら行っていきます。
味は勿論ですが、ここでも愛情を一手間加えているんですね
副菜の盛り付けの出来上がり〜
お米は、いつもガス釜を使って炊いていますが、なんとなんと火加減は
すべてが、炊き手の火加減で炊いています。
この釜を、そのまま五徳にのせて炊いているんです。
だから、米の炊き上がりは、季節、湿度によって変わっていくので、炊き手は
いつも大変な調理をしているんです。
シンプルな米だからこそ、ごまかしはできないので、米を炊く時は、全集中らしいです。
本日のメニュー
主菜 熱々鶏すき鍋
副菜 切り干し大根サラダ
副菜 季節の野菜とぷりぷり海老炒め
汁物 ふわふわたまごとワカメの味噌汁
飯物 熱々釜炊きご飯デザート
岡山苺🍓のゴリラフパフェ
提供数 28名4月10日
参加スタッフ(7名)
岡部・佐藤・茅野翔・とき・しのぶ・えり・茅野匠
協力
日用品等応援支援(倉敷社会福祉協議会様)
ごりらの一言コラム
「ごりさん、ご飯多いんじゃけど。全部食べんとおえんのん?」
※ご飯が多いんだけど、全部食べないとだめなの?
「この野菜嫌いなんよなぁ・・・」
こども達からの、そんな問いかけがありました。
そうだろうなぁ、僕も野菜嫌いなんで、言いたいことはすごくわかる。
しかしここは心を鬼にして、『食べなさい』
と、言うわけもなく
「嫌いなら食べなくてもいいよ、でもね、このお野菜を食べると、肌のカサカサも少なくなるし・・・」
と、些細な話をするけども、嫌いなものは食べなくても良いと思っています。少なくともここではね。
そのうち食べれる日が、勝手にやってくるもんだと思っています。
こども食堂では、話しかけられれば、雑談だったり、いろんな話をします。
こども達も、野菜が体に良いのはきっとわかっているんです。
ただ、苦手なだけなんです。
嫌いな野菜が、食べれる様になってくれるなら、それはそれで良いことだと思いますが
ここは学校でもなく、月に2回だけの食堂なのでね。
「ごはん食べきれんかったら、残していいよ。だって、足りなくてお腹を減らしたまま帰らせたくないんよ。お腹いっぱいになれば残したらいい。」
こう伝えると、こども達はしっかりと食べ、しっかりと残しましたが
「もう何も入らん」と笑っていました。
これでいいじゃないの。そう思いました。
お腹いっぱいになったこども達は、帰る前に、床を雑巾がけして帰りました。
何かを伝えたわけでもなく、僕でも、私でもできることはないの?
毎回のように、男の子も、女の子も、僕に訪ねてきます。
じっと僕の目を見る、彼らや彼女達の瞳は、吸い込まれそうなくらい透き通っていました。
茅野 匠